Hilを卒業後、第⼀線で活躍する卒業⽣たち。
現場で働く卒業⽣たちの“⽣の声”を
聴いてきました。
(看護師)
地道にコツコツと物事を積み上げて行くというよりは、締め切りや、期限が迫らないと頑張れないタイプの学生でした。
印象に残っているエピソードは2年生の秋に行った「基礎看護学実習Ⅱ」です。看護学生は、実習で患者様主体の看護を展開していく方法を学んでいくのですが、授業で学んでいても、机上の知識だけでは全く実践がうまくいかず、どのように患者様主体の看護を展開していけばよいか、私は全く分かっていませんでした。
その当時引率してくれた先生が、最後まで諦めずに、患者様主体の看護はどういう思考で行い、看護を導いていくかを教えてくれました。その実習は自分にとって分からないことが多く辛くもありましたが、そこで学んだことが、今の私の看護観の基礎になっています。
精神科単科の病院の慢性期病棟と急性期病棟で勤務していました。
日本の高齢化に伴い、高齢で入院している患者様も多くいらしたので、日常生活の援助を行ったり、精神科なので、患者様の気持ちや思いを傾聴していくということを行っていました。よく看護師の仕事でイメージされる、点滴や注射、採血といった医療行為も行っていました。
生涯の最後を病院で迎える患者様もいます。精神科病棟では、入院期間が長く、数年やそれ以上のお付き合いになる患者様もいます。その様な方の最後を自分が見送るときには、様々な思いがめぐります。お見送りした1人1人の方との日々の思い出や、最期の表情は今でも忘れません。
病気の在り方は色々あって、元気になって退院していく人も居れば、慢性的な経過をたどり、入院が長期に及ぶ人、生涯の最期を病院で迎える人も居ます。必ずしも笑顔でお別れすることにならないとしても、看護師はそこで必要とされ、そこで能力を発揮することを求められます。
色々なことを知り考えさせられる仕事であると思いますが、そこにやりがいがあることは確かです。
教育者として学生のわからないことに最後まで寄り添い続けることを大切にしています。
これは、私自身が「わからない」を抱えた学生だったからです。当時指導してくれた先生は、諦めず寄り添ってくれました。その先生とのやり取りは今でも鮮明に思い出すことができます。私も、学生の記憶に残るような指導ができる教員を目指しています。
看護師を目指す過程の看護学生は、微妙な立ち位置で困難に直面することがあると思います。SNSでは、看護学生はこんなに辛いとか、実習先ではこんな指導者さんや先輩看護師がいて怖い…そんな内容の情報が目に留まることがあるかもしれません。確かに怖い人、辛いこと、無いといえば嘘になります。でも、それを差し引いても余りあるものを、看護学生時代、そして看護師になってからも得ることができる職業です。
みなさんと一緒に学ぶことができる日を楽しみにしています。
(14期生)
(14期生)
関 ひとつひとつの業務や、患者様と関わっていく中での責任の重さを日々感じています。学生の時は、隣にいつも学校の先生だったり、実習先で指導してくださる看護師さんがいらっしゃったので、たくさんフォローしていただくことができましたが、病院では毎日の採血だったり、患者様とのコミュニケーションも任せていただいているため、その分責任感を感じています。
小柳 学生時代の実習では、受け持ちの患者様1人を看ながら関わる研修だったのですが、病院の勤務では、同時に10人近くの患者様を看ながら、情報収集なども含めて、その日の業務時間内に仕事を終わらせる必要があります。慣れないうちは、仕事のペース配分や計画性を持って仕事をするのがとても大変でした。
関 私は、不安や疑問を残さないように、心がけています。ひとつでもわからないことがあった時は、先輩やリーダー、看護師長さんに質問して、その場で必ず解決します。不安を抱えたまま、患者様と関わることのないようにしています。
小柳 私は、とにかく時間内で仕事を終わらせられるよう意識しながら働いています。受け持ちの患者様が多い場合には、やるべきことのボリュームやペースを考えた上で、フリーの時間がある看護師にヘルプをお願いしたりすることもあります。目先のことにだけとらわれず、全体を眺めて働くことを学びました。仕事を遅らせて患者様やチームのメンバーに迷惑を掛けないように心がけています。
関 普段全然笑わなかったり、会話もしないような患者様が、ふとしたきっかけでお喋りしてくれたり、笑顔になってもらえた時は、嬉しいです。入院しているという状況は決して楽しいものではなく、気分が落ち込みやすかったりすると思うので、出来るだけ笑顔で、明るい声で患者様と接するようにしています。
小柳 認知症を患っている高齢の女性の患者様がいらっしゃって、お話したこともすぐに忘れてしまったりするような方なのですが、何日か続けて受け持った時に、私のことを覚えてくださっていて、「あら、またお嬢ちゃんだね」と声をかけてもらえたことが、何だかとても嬉しかったです。
関 近くに家族や友達がいるので、安心というのはありましたね。
小柳 私も地元で一人暮らしをしています。何かあった時はすぐに実家に帰れるという点がいちばん大きいですね。学生時代の同級生ともすぐに集まれるし。それぞれの病院や施設で働いている友達と、御飯を食べながらお互いの近況を報告し合うなど、交流が続いています。
関 私は高校生の頃、市内の看護学校のオープンキャンパスをいくつか見て周ったのですが、他校と比べてHi!は先生と生徒の距離が近いなと感じたのが第一印象です。緊張していた自分に学生スタッフの方々がフレンドリーに接してくれて、楽しそうな学校だなと思ったことがいちばんの決め手になりました。3年間の在学中では、特にアセスメントの書き方について鍛えられたと思います。担当の先生がびっしり赤ペンを入れて厳しく添削してくださいました。卒業して現場に出た時、他の方が一行程度書いて終わっていたアセスメントの内容を、私は自分の考えも含めしっかり言葉にして書くことができたのでみんなに驚かれました。あの時の先生のご指導には本当に感謝しています。
小柳 私は高校時代、進学の候補を2校に絞っていました。もう一校と迷っていたのですが、Hi!のオープンキャンパスで模擬授業の体験に参加したところ、他校の授業スタイルとは違ってすごく楽しかったので、この学校に決めました。入学後は、授業中のアクティブラーニングを通じてコミュニケーション能力を磨くことが出来たので、人前で自分の意見を述べたりすることが苦ではなくなりました。入職後も、研修の時には必ずグループワークがあるので、学生時代に得た学びがとても役に立っています。病院の先生方や同僚とのチームワークを築く上でも、コミュニケーション能力は大切だと思います。
関 看護師として働いている自分の姿をイメージすると、すごくかっこいいと思うんです。学生時代に憧れていたいたような看護師に、自分もなれているのかなぁって。人の命を救う立場にいるんだなということをあらためて実感しています。
小柳 少しづつ看護師としてできることも増えてくるので、病院の先生から指示されてすぐに対応できた時など、すごく達成感を感じます。最初の頃は何度も倒れたりしていたんですけど、それを乗り越えて今の自分があるんだなぁと思っています。
(理学療法士)
初めは千葉県銚子市の整形外科医院に6年間勤務しました。人情味あふれる方々が多く、私の理学療法の基礎を創っていただきました。その後新潟市のクリニックに1年半勤務し、様々な疾患を抱えた方の治療を経験しました。現在も非常勤として勤務しています。
学んできたことを故郷である新潟や自分の後輩達に還元することで、私を育ててくれた方々への恩返しがしたかったからです。また、教員として理学療法士を育成することで、より多くの患者さんを救うことが出来ると思ったからです。
“知らなかったことを学ぶ楽しさ”を知ってもらいたいです。ただ暗記するのではなく「なぜ?」という疑問を持ち、その意味を考えられると、学びは深くなり楽しくなります。
勉強は大変なことも多いですが、仲間と切磋琢磨しながら成長し、自ら進んで学習に取り組んで欲しいです。
「医学」の世界は、それまで学んでいたこととは全く違った世界なので、学ぶこと全てが新鮮で楽しかったです。特に整形外科学や解剖学が好きで、「友達と勉強していて気付いたら朝になっていた」なんてこともよくありました(笑)
また先生方は、勉強や進路について悩んでいる時、真摯に向き合い、最良のアドバイスをしてくださいました。Hi!は他学年や教員との繋がりが強く、コミュニケーションを多くとれたおかげで、就職後も患者さんとのコミュニケーション面で悩むことがほとんどありませんでした。
本当に沢山の良い経験ができた学生時代でした。
“いくつになっても勉強”、”最後は人間力”という恩師の言葉を大切にしています。臨床現場でも教育現場でも、謙虚さや向上心を忘れず、自分を高めていこうと思えています。
また、これまで学校や現場で学んだことを活かした“リアル”な授業を通じて、後輩を育成していきたいと思っています。
理学療法士は臨床現場に出て初めてその真価が問われます。一人でも多くの患者さんを救えるよう、患者さんのために学んでいきましょう。成長した皆さんと一緒に臨床ができる事を楽しみにしています。
左:
倉科 沙耶さん(15期生)
中:
田中 大樹さん(6期生)
右:
竹内 しずくさん(15期生)
倉科 中学校の職場体験で病院で理学療法士の仕事を見学したことがきっかけです。
竹内 私は、高校生の時に部活で怪我をして、辛い思いや悔しい経験をしたことから、ケガで同じように悩む人の手助けがしたいと思い、理学療法士を目指しました。
田中 私も、もともとスポーツ分野に興味があったので、理学療法士を目指しました。
竹内 Hi!はグループワーク中心の授業なので、社会人にとって必要なコミュニケーション能力を高められると思いました。また、オープンキャンパスでの先生方と学生の信頼関係や、先輩方の礼儀正しい姿を見て、進学を決めました。
倉科 私もオープンキャンパスで実際の様子を見て、ここが良いと決めました!あとは、卒業生が教員のため学校生活の相談なども気軽にできるところ、駅からアクセスしやすいところも魅力に感じました。
田中 3年生の時に学級長になったことです。担任と長時間クラスのみんなが合格できるように話し合ったことは、今でもよく覚えています。
竹内 国家試験に向けて、毎日登校し大変だった数ヶ月間をクラスメイトと共に乗り超えられたことが一番の思い出です。遠隔授業の多い学年でしたが、その分を取り返すくらい一緒に勉強ができ、時には他愛もない話で盛り上がりました。今考えると、毎日が充実していて楽しかったです。
竹内 友達と飲食店に行き勉強をしたり、通学中や帰宅中も問題を出し合いました。帰宅後も遠隔で繋ぎ、誰かと一緒に勉強していることが多かったため、頑張れました。
倉科 YouTubeの解説動画を見ながら自分なりにノートを作成して問題に取り組んでいました。適度な休憩時間を設けるためにグループで勉強中は交代で10分程度の睡眠時間を作っていました。
田中 私は勉強が得意ではなかったので、班活動を通して苦手なところを班のメンバーに聞いてみたり、それでもわからなければ教員に聞きに行ったりして勉強していました。おかげで自信を持って本番の国家試験に臨めたと思います。
倉科 実習先でお世話になったのがきっかけです。Hi!の卒業生が勤めており、活躍する姿を間近で見れたことがとても印象に残っていて、就職したいと思いました。
竹内 私は当初は県外就職を考えていましたが、大変な実習中も手厚くサポートしていただき、ここで働きたいと思うようになりました。Hi!で切磋琢磨した仲間と、今こうして同期として働けていることも、とても心強いです。
倉科 患者さんの性格を把握するのが難しいと感じました。声がけのタイミングや表現など、患者さんの性格に合わせて治療を提供することはまだ上手くいかないことが多いです。初めて担当した患者さんから終了時にお礼のお手紙をもらった時はとても嬉しかったです。
竹内 実際の患者さんは教科書通りにいかないことが多く、同じ疾患でも一人ひとり症状も原因も全く異なるため、難解な患者さんほど悩みました。それでも、患者さんを治すことができて笑顔で感謝された時や、「先生が担当でよかった」と言ってもらえた時、やりがいを感じます。
田中 二人とは実習生の頃からの付き合いです。時に厳しい指導もしていますし、担当患者さんも増えてきて大変だと思いますが、二人ともこの一年間本当に熱心に、真面目に取り組んでくれています。もうどこに出しても恥ずかしくないくらい頼もしい存在ですが、まだまだ一緒に成長し続けたいので、ここに居てくださいね。笑
倉科 グループワークを通して、疑問や意見を積極的に発言することの大切さを学べたと思います。
竹内 卒業生だけの勉強会を開催しており、有名な講師の先生方からご教授いただいたり、相談にも乗っていただける点です。
竹内 私は、患者さんが治って表情が明るくなっていく姿や、感謝の言葉にやりがいを感じます。理学療法士は、患者さんとの信頼関係が築けて初めて成り立つ仕事だと思います。今から、どんな人との出会いも大切にして、多くの人と関わっていくと、将来自分の強みになると思います。
倉科 患者さんからの感謝の言葉が、仕事をする上で糧になります。自分が考えてきたことが結果に繋がることがこの仕事のやりがいだと思います。小さなことでもいいので人の為になにか行動することを積み重ねてみてください!
田中 高校生のみなさん、理学療法士はやりがいがあり、介護、病院、スポーツ現場と様々な分野で活躍できます。そして人に感謝をされる素晴らしい職業です。もし少しでも理学療法士に興味を持っていただけているのであれば、うちの学校を検討してみてください!数年後に臨床の現場で会いましょう!